新年初(2020年1月6日放送)のあさイチでは、今話題の「キャッシュレス決済」が取り上げられました。
知っておくと得する内容だったので、早速まとめておきます!
あさイチに寄せられたキャッシュレスに関する視聴者の疑問には、ファイナンシャルプランナーの風呂内亜矢さんや中央大学の宮下紘先生が徹底解説。
キャッシュレス化の波が来た!
昨年(2019年)10月の消費税10%への増税をきっかけに、爆発的に進んだキャッシュレス決済。
スマホ決済を利用する人も、使えるお店も、街で多く見かけるようになりました。
東京品川区にある昔ながらの戸越銀座商店街。
この商店街でも半数以上のお店でキャッシュレス決済が利用できるんだとか!
また、他にはキャッシュレス決済しか受け付けない、まさかの現金払いお断りのお店も出てきているよう。
どうしても現金払いが染み付いている人や、手続きの煩わしさからキャッシュレス化の波にうまく乗り切れていない人も多く見受けられます。
でも、キャッシュレス決済で恩恵が受けられるポイント還元について気になっている人も、多いようです。
1月6日のあさイチでは、お得で便利なキャッシュレスとの付き合い方について詳しく解説!
そもそもキャッシュレス決済とは?
本題に入る前に、キャッシュレス決済についておさらいしておきましょう。
キャッシュレス決済には大きく分けて3つあります。
クレジットカード
クレジットカードは2億8000万枚が発行されていて、今一番普及しているキャッシュレスの手段。
電子マネー(ICカード)
使う前にお金をチャージ(入金)しておく電子マネー。交通系ICカード、買い物系ICカードなどがある。
スマホのQRコード決済
スマホで使えるQRコード決済が、今最も急速に普及が進んでいるキャッシュレス。
「〇〇ペイ」というもの。
キャッシュレス決済ってなんでお得なの?
キャッシュレス決済と一口に言っても、クレジットカードやスマホ決済アプリ、交通系ICカードなど様々。
現金で支払うのとは何が違うのでしょうか?
それは、「ポイントの還元」があるからです!
たとえば、クレジットカードで買い物をした場合、クレジットカードに付与されるポイントと国のポイント事業によるポイントで、ポイントの2重どりができてしまいます。
2019年10月に始まったポイント還元制度について詳しく解説
昨年の10月に始まって以来、1日あたり12億円分ものポイントが還元されている。政府は7,000億円規模の予算をつけているポイント還元事業。
キャッシュレスのポイント還元期間は?
キャッシュレス決済でポイント還元が受けられる期間は、2019年10月~2020年6月末。
つまり、あと半年!
今から賢くキャッシュレス決済を使って、お得にポイントをためちゃいましょう。
ポイント還元の対象店舗とは?
ポイント還元の対象となるお店の目印はこのマーク!
中小企業の店舗(商店街などの地域密着型のお店)は、5%のポイント還元。
フランチャイズ店(コンビニやガソリンスタンド)は、2%のポイント還元。
大企業の店舗(デパートや大手直営スーパー)は対象外。
その他、ネットショッピングでも対象のお店があるので確認してみましょう!
近くのお店を探すには公式アプリが使える!(キャッシュレス推進協議会)
今、自分がいるところの近くでポイント還元の対象店舗を探したい場合には、キャッシュレス推進協議会が出している公式アプリが便利。
地図上で、現在地から周辺のポイント還元対象店が検索できるのです!すごく使えそう!
iPhone用のアプリはこちらからインストールできます。
Android用のアプリはこちらからインストールできます。
どうやってポイント還元されるの?
ポイント還元されるとお得なのはわかったけれど、いったいどうすればポイントを受け取ることができるのでしょうか?
クレジットカードの場合
クレジットカードを利用した場合は、利用額が口座から引かれる際に、ポイント還元されるパターンが多い。
明細には「ポイント還元(5%)」などと記載されている。
電子マネー(ICカード)の場合
専用サイトで事前の登録が必要。交通系ICカードの場合は、券売機などでポイントを受け取ることができる。
QRコード決済(〇〇ペイ)の場合
後日まとめてアプリにポイント還元されるパターンが多い。
コンビニの場合
キャッシュレス決済の種類に関わらず、コンビニで商品を購入したときに、ポイントが還元される仕組み。レシートを見れば、いくら還元されているか確認できる。
政府はなぜキャッシュレス決済を推進?
今年(2020年)の東京オリンピックまでを目標に、キャッシュレス化を推進している日本政府。
いったいどうしてなのでしょうか?
キャッシュレス推進の理由はこの3つ!
政府が7,000億円もの莫大な予算をつけてまで推進したいキャッシュレス決済。
理由は主に3つあります。
人手不足の解消
キャッシュレス決済導入で、レジ締めの時間短縮や無人レジが可能。
利用者の利便性向上
会計がスムーズになる、荷物が減るなど、利用者にとっての利便性が上がる。
外国人観光客への対応
今年はオリンピックやパラリンピックがあるので多くの外国人観光客が見込まれるが、キャッシュレス決済ができれば、両替の必要がなくなる。
FPが教えるキャッシュレス決済のトクするポイント
ファイナンシャルプランナーの風呂内亜矢さんが、キャッシュレス決済で得するポイントを解説してくれました。
モノだけじゃない!サービスも対象!
キャッシュレス決済が使えるのは、商品を購入するときだけではありません。
美容院やクリーニング店でも使える場合があることを忘れずに!
キャッシュレス決済が使えるところでは、取りこぼさず使って、ポイントを確実に貯めましょう。
実は安い?!ポイント還元のないお店
ポイント還元ばかりに、気が行ってしまいがちですが、実はポイント還元対象外のお店のほうが安い場合があるとのこと!これは盲点ですね。
しっかりと価格を見極められるように注意しましょう。
気になるQRコード決済(〇〇ペイ)!どうやるの?
お得だとわかってはいるけど、なかなか一歩が踏み出せない人多し。
でも、たった5分で簡単に登録できるんですよ。
QRコード決済の登録は簡単な4ステップ
①使いたいQRコード決済のアプリをスマホにダウンロード
②自分の情報をアプリに登録(電話番号やパスワードなど)
③情報を登録すると認証コードがスマホに送られてくる
④認証コードをアプリに入力し、登録完了♪
あとは、支払い方法を選択。
お金の引き落とし先ですね。
QRコードの決済会社によって、選べる方法は違いますが、
銀行口座、クレジットカード、現金などがあります。
銀行口座やクレジットカードの場合は、QRコード決済アプリから情報を登録します。
現金の場合はコンビニのATMで直接チャージが可能。
超簡単!QRコードで支払う方法
2パターンありますので、覚えておきましょう。
自分で入力する場合(小さい店舗に多い)
①お店のQRコードを読み取る(よくレジ付近に置いてあります)
②利用金額を自分でスマホに入力(お店の人が金額提示してくれます)
③「支払う」を選んで、支払い完了!
お店に読み取ってもらう場合(大型店に多い)
①自分のQRコードをスマホに表示する
②お店の人がそのQRコードを読み取って、支払い完了
20種類以上あるQRコード決済!選び方の基準は?
ファイナンシャルプランナーの風呂内亜矢さんが、自分に合ったQRコード決済の選び方を教えてくれました。選び方には3つの基準があります。
自分がよく利用する店で使えるか
自分がよく行くお店のレジ周りで、どんな決済方法が利用できるのかチェックしてみましょう。使えるお店が少ないQRコード(〇〇ペイ)では、持っていてもあまり意味がないですもんね。
自分好みのアプリへの入金方法
クレジットカードから入金、銀行口座から入金、現金で入金などスマホアプリへのお金の入れ方は様々。クレジットカードから入金してポイントを貯めたい人、銀行口座から入金して、残高がすぐに反映される方がいい人など、色々あるかと思いますが、自分に合った方法を選びましょう。
QRコード決済会社独自のポイント付与
国の還元事業で還元されるポイントではなく、QRコード決済会社が行っている独自のポイントの還元率もチェックしておきましょう。
あさイチ調べ!現金→キャッシュレス化で家計にこんなにも違いが!
現金払いからキャッシュレス決済に切り替えたというご家庭の家計の実態を調査!
現金払いとキャッシュレス決済では、いったいどれほどの差があるのでしょうか?
3人の子供を持つ主婦。
以前は、普段の買い物のほとんどは現金で支払っていたのだとか。
それを昨年10月からポイント還元のあるお店ではキャッシュレス決済を使うようにしたところ、ある月にはホールケーキ1個分(約2,500円)ものポイント還元が!
4万円の利用で2,000円分のポイント還元?!
月齢に合わせた離乳食を冷凍で配送してくれる宅配サービスを11月に4万円分利用。
すると、2,035円分ものポイントが付きました!
現金で支払っていたら、もらえないものなのでお得感がありますよね。
主婦にとっては嬉しい臨時収入ではないでしょうか?
主婦が感じたスマホ決済のメリット
実際にスマホ決済を取り入れている主婦が感じた、現金にはないメリットとは何なのでしょうか?
履歴が確認できる
スマホのQRコード決済で支払えば、履歴が見れるため、レシートがなくなってしまっても、いつ、どこでいくら使ったか確認できる。
赤ちゃんを抱っこしたままでも支払いが楽
現金の場合、赤ちゃんを抱っこしているとお金を落としたときに拾うのが大変。でも、スマホ1つで支払いができると便利!
キャッシュレス初心者がハマる落とし穴
キャッシュレス決済、便利なだけではありません。気をつけないとこんなことも。
支出オーバー
QR決済の種類を増やしたことにより、管理が行き届かなくなってしまう。
オートチャージ
残高が少なくなると、自動的にチャージしてくれる便利な機能ですが、財布の紐が緩む原因にも。また、手動でチャージも使い方を気をつけないと危険です。
FPが教えるキャッシュレス決済で使いすぎを防ぐコツ
- 1ヶ月・1週間単位で予算を決めてチャージする
- 引き落とされる口座を1つにする
- キャッシュレス決済手段は3つにしぼる
- 家計簿アプリを使う
- 現金で買わないものは、キャッシュレスでも買わない
- デビットカードを利用
話題のポイ活♪キャッシュレス決済でポイントの4重どり!
今流行りのポイ活。キャッシュレス決済を利用し、賢くポイントを貯めるにはどうすればよいのでしょうか?
クレジットカードからQRコード決済にチャージ→①クレジットカードにポイントがつく
QRコード決済で買い物→②決済会社からポイントがつく→③国からポイントがつく(ポイント事業対象店舗の場合)→④お店のポイントカードにポイントがつく
おこづかいをキャッシュレスで?!
ファイナンシャルプランナーの平井さん。娘さんが小学校1年生になったときに、交通系ICカードでのおこづかいを始めたそう。
1回に1,000円渡し、子供に自分でチャージさせるようにしています。これで、「使えばなくなる」という現金と同じ感覚を失うことがありませんね。
また、ICカードの履歴を見て、どこでどんなふうにお金を使ったのか、母娘の2人で確認しています。おこづかい帳をつけ続けるのは大変ですが、交通系ICカードの場合は駅の券売機などで履歴が出せるので便利ですね。
使ったお金の振り返りが大切だとファイナンシャルプランナーの風呂内亜矢さんがおっしゃっていました。
キャッシュレスは怖い?!個人情報など心配なセキュリティ面を解説
メリットいっぱいのキャッシュレス決済。一方のデメリットはあるのでしょうか?
セキュリティは大丈夫?第三者に個人情報の流出は起きたりしない?
中央大学准教授の宮下紘先生が解説してくれました。
情報社会の専門家が教えるセキュリティ対策方法
- スマホやアプリのロックに生体認証(顔や指紋)を使う
- パスワードを使い回さず、別々なものを使う
- 年に1回はパスワード変更する。オススメは今年の目標。
- 利用履歴をこまめに確認し、不正利用がないかチェック
- 送金や決済をする際には、Free Wi-Fiを使わないこと
視聴者から寄せられたキャッシュレス決済に関する疑問・質問
2019年1月6日のあさイチでは、視聴者からたくさんの疑問・質問が寄せられました。
キャッシュレス決済、災害時はどうなる?
現状では、決済端末が使えなければキャッシュレス決済が使えない。
ATMが使えなければ現金も引き出せない、という状態。対策を進めているところ。(by 経済産業省)
FPひとことメモ
防災リュックには現金を入れておく。10,000円よりも小さいお金があると良いのではないか。
キャッシュレス使ってみたいけど…
「キャッシュレス使い方講座」を全国各地で実施中。スマホやクレジットカードを持っていなくても使えるキャッシュレス決済もあります。
あさイチ キャッシュレス特集のまとめ
今はまだ、お店ごとに使える決済方法が違ったりして使いにくい点もありますが、これからどんどんキャッシュレス決済が便利に使える世の中になりそうですね。
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